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20年前の春

僕が初めてオナニーをしたのは、忘れもしない中学2年生の春でした。

昔よりも性に対しての見解が広がった現代では世間的にも遅い目覚めなのかもしれない。
現にその当時としても周りから比べたら、僕の成長は遅かった。
肉体的にも精神的にも子供だったのだ。

中学生にもなれば、下の毛も生え、声変わりをし、異性に対してムダに意識してしまうものだ。
早いヤツは、性行為そのものを経験済みのヤツだっている。
しかし、僕のそれは中2の春まで眠っていたのだ。

その日、僕は二段ベッドの二階で寝付けずにいた。
布団に入る前に飲んだ緑茶のせいか、クラス替えでひそかに好意を抱いていたであろう女の子(この時は別段意識していたつもりは全くない)
と同じクラスになったせいか、とにかくなかなか寝付けない夜だった。

思春期の男という生き物の考えるコトというのは、エロとバイオレンス、それでいてとてもInstability.不安定である。
くだらないと言ってしまえばそれまでだが、当時はそれで良かったのだ。少なくとも僕はそうであった。
テレビや漫画の世界に影響され、無限の可能性を信じて疑わない毎日。
誰とも違う自分でいたいけど、足並みを揃えていないと安心できない。。
中二病とは良く言ったものだ。
流行の音楽、ファッションの善し悪しに紛れて、性への興味は常に居座っているのだ。
オナニーの仕方なんて、誰にどのタイミングで聞いたのか、はたまた自分で仕入れてきたものか、冷静に思い出しても思い出せない。
とにかく知っていたのだ。

寝付けない夜に何故それをしようとしたのか、自分に説明がつけられない自分というものもいるものである。
初めてなんて案外そういうものかもしれない。

バリバリにいきり立った自分のモノを現在(いま)のやり方とさして変わらないやり方で、、、

前項にも記したが、中学生の僕は二つ年上の兄貴と二段ベッドで眠っていた。
高校生になっていた兄貴が二段ベッドで弟と同じ部屋で文句も言わず
過ごしていたのは、その温厚な性格からか親への配慮なのかはいまだに分からない。
はたして兄貴は

僕のその行為に気付いていたのか?

気付かないフリをしていてくれたのか?


何はさておき、下で眠っているであろう兄貴に、決してバレないように僕は、小刻みに動き出したのだ。
今まで一度も自分のモノに触ったことがない男なんていないと思う。
不自然さなど決してないように、ナチュラルに、静かに、始めてみたのだ。


道の果てはすぐにやってきた。いや、結果的には其処は果てではなかったのだ。

普段ならば、人体に不必要とされた水分が噴射していたはずの出口から、普段とは違うモノがじわりと滲み出てきたのだ。

カウパーであった。

初心者極まりない僕は、その透明な粘性の流動液が子孫を作り出すための男の子の分泌液、精子だと思ったのだ。

身体的な高揚感よりも精神的な高ぶりが、僕を完全に真夜中から飛び出させた。
大人になってしまったという奇妙な背徳感と少年の純粋な気持ちの喪失感。
なんとも形容しがたい、まさにInstabilityである。

人生で一度しか味わわないであろう精神状態で、更に眠れぬ夜は深く深く更けていった。







つづく


>>「第2話 本当の春《前編》」

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