アダルトグッズでより上質なオナニーを提案する男のためのエデン(楽園)です

本当の春《前編》

僕にとっての初夜から、三、四日たっただろうか。
僕の行為が、決して真のオナニーではなかったと知ったのは。

事実は、休み時間の雑談から聞こえてきたのか、幼馴染のあいつに聞いたのか、
今はもう覚えていない。。

とりあえず僕は、オナニー経験者からまたもや未経験の少年に成り下がってしまったのだ。

一度何かに手を染めた者は、再び堕ちて行くのもまた早い。
この場合、それは決して悪いことではないし、誰に迷惑をかけているわけでもない。
その行為は、男の子の成長過程としてむしろ健全ともいえる。


其の武器を見つけたのは、本当に偶然だった。

数日前。
テレビ台の奥の方、ビデオデッキの更に奥。
ひとつだけ、埃をかぶってない一本のビデオテープに僕はわけもなく手を伸ばしていた。
バラエティ番組のタイトルの書かれたVHS。兄貴の字だ。

何の気なしに再生。
タイトルとは裏腹に、当時、深夜枠で人気を誇っていたセクシーバラエティ「〇ガメッシュNIGHT」
おもわず僕は息を飲んだ。

二つ上の兄貴は、身近なトコロから自分磨きに勤しんでいたのだ。
それまで温厚で、綺麗に見えていた肉親は、一瞬でただの男に成り下がった。

いや、この場合、さすが兄貴というべきか。人生の先輩に敬意を払うべきだったのか。
とりあえず、彼が僕よりもひとつ上のステージにいることは明らかだった。

何はともあれ、僕は格好の獲物を手に入れた。

当時、僕は体育会系の運動部に所属していた。
よって、部活がある日、帰宅時間は20時21時はざらだった。
家に1人でいる時間などそう易々と作れるものではない。

しかし、思春期の男の欲とは、いとも簡単に日常のルールを変えてしまうものだ。


不実の自慰行為、其の為の武器を手にした僕は、普通に部活をサボっていた。




つづく


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