咲き乱れる性欲


華々しい精通デビューから僕のライフスタイルは一変した。
大人の階段を確実に登った僕は、心なしか見た目も変わっていたのではないだろうか。
一度目の、排尿以上オナニー未満の時のような、センチメンタリズムはどこへやら。
薬師〇ひろ子もビックリの「KAIKAN」が
他の感情を寄せ付けない独走態勢になっていた。
僅かばかりのヒマを見つけては、一人プレイに勤しんだ。
朝食を済ませ、身支度を整えるための、朝の時間。
帰宅するやいなやの、夜の時間。
風呂に入れば、後始末が楽な、お湯の時間。
トイレにこもれば、出口は一緒だが、出るモノ違う、偽りの時間。
当時は、視覚、聴覚に頼らずとも妄想、想像だけでいくらでも股間を膨らますコトができたものだ。
むしろ、初めての時のソレのように十分なオカズがある状況は、恵まれたシチュエーションだったのだ。
其の武器を使うコトができる時は、本当に嬉しい誤算が重なった時、もしくは自らその時間を
無理くり捻出した時のみに限られた。
しかし、覚えたてのサルにとってみれば気にも留める問題ではなく、
目を閉じるだけで無限の性宇宙が広がった。
時には思いもよらぬ処から、オカズとゆーか、ネタとゆーか、其の為のエモノは手に入れる事もできた。
連続ドラマのお色気シーン、少年マンガのセクシーページ、新聞に折り込まれた婦人服の下着チラシに至っても中学生には魅力的にみえた…
また別な日は、夕食を待つ間の短時間。
母親の肩用マッサージ機器、いまで言う電マ(今とは少し形状が違うが)を股間にアテガッテいると、
あれよ、あれよという間に、果ててしまっていたorz
また別な日、〇性自身の様な週刊誌の中の刺激的なページで励んでいた時である。
窓の外には、心地よい午後の風が吹いていた。
片手は雑誌を押さえ、片手は子ザルの表皮を一生懸命昇降させていた。


んっっ!!!!
まさにソノ刹那…
いたずらな初夏の風が、週刊誌のページをめくってくれやがった。
調整、コントロールなど皆無に等しい中学生。。。
世間を賑わせていた、力士の土俵際のケツで
僕は昇天してしまった。
これが俗に云う、僕の黒歴史
『風と共に四股る』
である。



つづく


 

>>「第3話 本当の春《後編》」

>>「第5話 試行錯誤の性春」

 

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